22年目の告白の実話 (2)


2022年1月28日放送、日本テレビ系・金曜ロードショー「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」
21:00 〜 22:54




1995年に起きた未解決事件「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」を放送。



1995年に起きた5人の連続殺人。
時効を迎えた頃、その犯人を名乗る男が手記を出版し、メディアやマスコミが騒ぎ立て、手記は最早ベストセラー、サイン会等まで行われる始末。す時効を迎えた連続殺人事件の犯人が告白本と共に公の場に姿を現すという斬新な設定のサスペンス映画「22年目の告白」だが、実話を元に製作されている。






今回は、「22年目の告白」の実話について、5ch情報をまとめてみた。







■目次

「22年目の告白」とは
「22年目の告白」の実話モデルとなった華城連続殺人事件
「22年目の告白」里香なぜ殺された?

「22年目の告白」とは



22年目の告白の実話 (4)


「22年目の告白」とは、2012年の韓国映画『殺人の告白』をリメイクしたスリラー映画。
アクション・サスペンス調であった韓国版に対し、本作では社会派サスペンスとしての側面が強調されている。また、2010年以降の日本では殺人への公訴時効が撤廃されているため、その事もストーリーの要素として組み込まれている。



参照wiki




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「22年目の告白」の実話モデルとなった華城連続殺人事件







「22年目の告白」の実話モデルとなったのは、韓国三大未解決事件の一つ「華城連続殺人事件」。



22年目の告白の実話 (1)


「華城連続殺人事件」は、公訴時効になってしまい罪には問えないが、犯人は特定された。
犯人の特定には、事件発生から実に33年かかり、10件の事件のうち、3件の犯行現場に残っていた犯人のものと思われるDNAを最新手法で解析・照合したことで、別の事件で釜山刑務所に収監中だった56歳(当時)のイ・チュンジェを犯人と特定。



この男は、1994年に義妹を性的暴行の末殺害し、無期懲役の刑を受けていた。


韓国当局は釜山刑務所で服役中のイ・チュンジェが、華城連続殺人事件を含めて14件の殺人と30件あまりの強〇事件について自白したことを発表。当初、犯人のイ・チュンジェは、犯行を否定していたが、DNA鑑定が一致したことを伝えられると一転して容疑を認めた。




この韓国未解決事件の華城連続殺人事件は、韓国人なら知らない人は居ないくらい有名な事件。


1980年代の韓国は、全斗煥の軍事政権が全土を覆い、軍事演 習の灯火管制などが韓国国民を潜在的な意識下で殺伐とした時代だった。



その一方でソウルオリンピック前の高度経済成長の波が確実に押し寄せており、豊かさと貧しさの対比が、新しさと古さの対比が強調されてきて、伝統的共同体が音を立てて崩れ始めている時代でもあった。



映画「殺人の追憶」のモデルになった華城連続殺人事件は、日本の吉展ちゃん誘拐事件や西口彰事件と同じく、社会の歪と混乱の鏡像のような、いかにも象徴的な事件だったそうだ。



ちなみに、松本人志も映画コラムで書いていたが、韓国でヒットしたから日本でもヒットして受け入れられるというのは違うとのこと。



要するに面白いか、つまらないか、でいえば面白い良くできた映画なのかもしれないけど、傑作かどうか?でいえば「そこまで評価するような作品ではない」と松本人志はこの「殺人の追憶」について、評価している。



つまり、「殺人の追憶」は日本で公開された全韓国映画の中でベストと言える大傑作であったかもしれないが、「殺人の追憶」を元に作られた「22年目の告白」に関しても悲惨な実話を元にしていることを忘れてはいけない。




韓国映画は、好きか嫌いか別にして、いわゆる「恨」というものが深く掘り下げられているところ、老いるということの悲しみや社会への不満、家族の在り方などが丁寧に描かれていたり、目を背けたくなる現実と警察や国に対する皮肉、どこにでもある主人公と家族のさまが変化していく様子など、映画という限られた時間のなかに、緻密に盛り込まれている。



ありふれた日常を題材にした群像ものは、韓国映画がうまいだけであって、けして実話のモデルとなった事件を忘れてはいけない。






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「22年目の告白」里香なぜ殺された?




22年目の告白の実話 (3)




5chでは、22年目の告白で妹の里香がなぜ殺されたのか?
3つのルールに沿った連続殺人事件なのに、ルールに沿っていない理解できない展開だという指摘がされている。



伊藤英明→牧村
藤原竜也→曽根崎(本名は拓巳)
仲村トオル→仙道
伊藤英明の妹→里香


牧村の妹は、「牧村を殺す場面の目撃者」になる人だった。

遠目から爆破場面を見てるだけでは「牧村以外の人が死んだ」とは分からなかったはずなのに、それを確認することなく里香は殺された。



これは、被害者の目の前には大切な人を座らせるという「対面ルール」を破る「ルール違反」。




ルールが定められているのにストーリーの演出上でも、殺す必要性は全くない。




管理人も気になって22年目の告白を食い入るように見たが、その理由については、真犯人の仙堂が説明している。




真犯人の仙堂は、牧村(藤原竜也)に「里香が生きる気力を失くしたような発言をした」といっている。なので、「(ゲームとして)つまらなくなって殺した」がその理由。



目撃者でもない無関係の第三者を殺すというのはサスペンス映画のルールからも外れてるが、実は作中で「対面ルール」話をしてるのは曽根崎雅人(牧村と拓巳)だけであって、真犯人である仙堂はそんな事は言っていない。



つまり、牧村が警察の立場から調べた事とか、今までのパターンから割り出した事を「ルールを決めた」と言っているだけであって、真犯人の仙堂にしてみれば、別に「対面ルール」から外れようとまったく問題ないし、なんの関係も無い。



つまり、真犯人の仙堂が「言ったセリフ(決めたルール)」じゃない。




確かに、真犯人の仙堂にしてみれば、この対面ルールについて「こだわり」はあったのかもしれないけど、 絶対に守るべきルールではなかった。牧村と拓巳にしてみれば、曽根崎雅人という人間を作り出し真犯人を挑発して炙り出す事が狙いだったのだから真犯人の「意図と違う事」を言うのは当然の結果。



真犯人の仙道から見れば「自分がやってた事と違うルール」だから、牧村の殺害計画も第一ルール・第二ルールから外れるのは当たり前。




そして、牧村の妹が死んだかどうか分からないのに、婚約者が自殺したのは「死んだと思った事」が理由ではなく、時効を迎えてもう捕まえられない事に絶望したから。



捜査が打ち切りになるのだから、事実上「もう犯人を見つけられない」のと同じこと。警察がやってくれないなら自分でやるしかないけど、警察が何年もかけて捜査して無理だったのに一般人が見つけるなんて不可能に近い。




つまり、里香の手がかりも途絶えたので、こんな絶望的な状況に陥ったから、錯乱して自殺を図ってしまった。




そもそも、『大切な人を目撃者にする』というルールは5件目で崩れている。(牧村の先輩・滝が死んだ事件)




本来なら牧村がターゲットでありそれを里香に見せる筈だったが、予定が狂い、牧村ではなく滝になってしまい、ルール通りに行かなくなってしまった。



つまり里香は正確に言うと、「牧村を殺せなかった以上、生かしておく必要がなくなったので、その場で殺してしまった」。これは、今までの計画的犯行とは違うもので、そもそもルール云々というのは、牧村がそれまでの事件から導き出した理論だから、真犯人の仙堂のルールではない。


ネタバレとしては、里香は4月27日ではなく28日だったと判明し、27日の犯行なら時効が来て罪にならなかったが、28日の犯行だったとわかり、この日なら時効撤廃日の初日だから、この日以降の殺人は時効はなくなり刑事責任に問えることになった。


なんで27日じゃなく翌日の28日だとわかったか?というと、殺害ビデオで東京タワーの電気が消えてたから、犯行が深夜&時超えて翌日の28日だと気付いたから。 (夜中の時越しにに犯行に及んでいたので、死んだのは28日だから、もう時効関係なく罪にとえる)


原作も呼んだ管理人の余談としては、ノベライズ版の方は、「本」というものが、ひとつの軸になっているので、その展開が描かれていれば、22年目の告白の映画ももっと評価されていたのかもしれない。





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